ゴルフを始めたばかりの初心者にとって、一番気になるクラブが「ドライバー」です。
テレビやラウンドで見かける豪快なティーショットは憧れですが、実際に使ってみると「まっすぐ飛ばない」「上手く当たらない」と悩む人が多いのも事実。
そこで今回は、初心者が失敗せずに選べる「ドライバーの基本ポイント」と「おすすめのスペック」について、わかりやすく解説します。

1. ドライバーはなぜ難しい?
ドライバーはゴルフクラブの中で最もシャフトが長く、ヘッドの大きなクラブです。そのため飛距離を出しやすい一方で、ミスもしやすくなります。
- 長い分、スイングの再現性が低くなる
- インパクトの位置が少しズレても大きく曲がる
- ボールが上がりにくいと感じやすい
こうした理由から「ドライバー=難しい」と感じる初心者は多いのです。
だからこそ、最初の1本は自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。
2. 初心者が重視すべきポイント
① ヘッドの大きさ(460cc推奨)
ルールで認められている最大サイズが460cc。
スイートスポットが広く、多少芯を外しても曲がりにくくなります。
初心者は迷わず460ccを選びましょう。
② ロフト角(10.5°が目安)
ロフト角が大きいほどボールは上がりやすく、スライスもしにくくなります。
初心者は10.5°を基準にすると安定したショットが打ちやすいです。
③ シャフトの硬さ(フレックス)
フレックスはドライバー単体で考えるより、アイアンに合わせるのがおすすめです。
例えばアイアンをSにしたならドライバーもS、アイアンをRにしたならドライバーもR。
同じフレックスにしておくことで、スイングリズムに一貫性が出て、ミスも減りやすくなります。
④ シャフトの重さ
ドライバーのシャフトは、振りやすさや飛距離に大きく影響します。
初心者や体力に自信がない方は、軽めのシャフト(40〜50g台)を選ぶと振り抜きやすく、スイングが安定しやすいです。
目安として、ヘッドスピードが40m/s未満なら40〜50g台、40〜45m/sなら50〜60g台のシャフトが扱いやすくなります。
⑤ 重心設計
「深重心・低重心」のドライバーは、ボールが上がりやすく直進性も高いので初心者向け。
カタログに「やさしい」「つかまりやすい」とあるモデルが狙い目です。

3. 最初に買うなら新品?中古?
初心者にとってドライバーは、まず「試して慣れるためのクラブ」です。高額な最新モデルをいきなり購入する必要はありません。
- 中古なら2〜3万円でも十分なモデルが手に入る
- 10年以内のモデルなら性能的に十分
- 状態が良いものを選べばコスパ抜群
特に2010年以降の人気モデル(キャロウェイ初代EPIC、テーラーメイドR11、タイトリスト910シリーズなど)は中古市場で豊富に流通しています。価格は新品の半額以下、1〜2万円台で購入できるケースも多く、初心者でも安心して使えます。
ゴルフを始めたばかりなら、まずこうした10年前前後のモデルでスイングに慣れるのが賢い選択です。最新モデルにこだわらず、状態の良い中古を選ぶことで、コスパ良くゴルフを楽しめます。
4. おすすめのクラブスペック(例)
初心者が安心して使えるドライバーのスペック例は以下の通りです。
- ヘッド体積:460cc
→ 最大サイズでスイートスポットが広く、多少芯を外しても曲がりにくい - ロフト角:10.5°
→ ボールが上がりやすく、スライスしにくいので安定感抜群 - シャフト:Sフレックス(アイアンのフレックスに合わせるのが◎)
→ アイアンをRで選んだ方はRフレックスに、Sで選んだ方はSで統一すると扱いやすい。初心者でも振りやすく、スイングの再現性が上がる - 重さ:280〜300g前後
→ 振り抜きやすく、体力に自信がない方でも扱いやすい - 長さ:45インチ前後
→ 無理なくスイングでき、安定したショットが打ちやすい
この条件に近いクラブなら、ほとんどの初心者が無理なく扱え、スイングに慣れる段階でも安心です。また、中古で選ぶ場合も10年以内の状態の良いモデルであれば、性能や扱いやすさも十分。最初の1本としてコスパ良くスタートできます。

5. 初心者に人気のブランド・モデル
実際に中古市場でも人気が高いブランドとモデル(発売から10年前後のモデル)はこちらです。
- テーラーメイド:R11やR11Sなど、扱いやすくやさしいモデル
- キャロウェイ:初代EPICやROGUEなど、直進性が高くミスに強い
- PING:G10、G15、G20など、安定感があり初心者向き
- ダンロップ(ゼクシオ):ゼクシオ7やゼクシオ8など、軽く振り抜きやすいモデル
どのモデルも発売から10年前後のものですが、十分に扱いやすく「初心者でも安心」と評価の高いクラブです。中古市場でも流通量が多いため、状態の良いものを探せば、コスパ抜群で手に入ります。
6. 試打・フィッティングも活用しよう
最近はゴルフショップや練習場で試打ができるサービスが増えています。
- 実際にボールを打ってみる
- 弾道計測器で数値を確認する
- 店員やフィッターに相談する
これをやるだけで、自分に合うかどうかが一気にわかります。購入前に必ず試してみましょう。
7. ドライバー選びの失敗パターン
初心者がやってしまいがちな失敗も押さえておきましょう。
- 「飛ぶ」と評判の硬いシャフトを選んでしまう
- ロフト角9°などプロ仕様を買ってしまう
- 安さだけで古すぎるモデルを選ぶ
- 試打せずに見た目や口コミだけで決める
これらは挫折の原因になりやすいので要注意です。
まとめ|初心者ドライバー選びは「やさしさ」と「コスパ」で!
初心者がドライバーを選ぶときに大切なのは、飛距離よりも「安定感」と「やさしさ」です。ポイントを整理すると次の通りです。
- ヘッドは大きめ(460cc)でスイートスポットが広く、多少芯を外しても曲がりにくい
- ロフトは10.5°が目安。ボールが上がりやすく、スライスも抑えやすい
- シャフトは基本S(アイアンをRにした場合はRに合わせる)。体力やスイングに応じて選ぶと振り抜きやすく、安定したショットにつながる
- 中古なら、人気モデルの10年前前後のクラブでも十分。より性能を求めるなら5年以内のモデルを選ぶのもおすすめ
特に初心者の場合、高額な最新モデルを購入する必要はありません。中古市場で状態の良いクラブを選ぶだけで、費用を抑えつつ快適にティーショットを楽しむことができます。
まずは自分に合った1本を見つけて、スイングに慣れながらゴルフの楽しさを体感することが、上達への第一歩です。

ゴルフ初心者のためのクラブ選びシリーズはこちらから!
-
初めての打ちっぱなしデビュー完全ガイド|初心者が安心して練習を始めるために
-
初心者がやりがちなゴルフNG行動集とナイスマナー例
-
初心者がコースデビュー前に押さえておきたいゴルフマナー
-
初心者でもわかるウェッジの選び方|本数や中古購入のポイント解説
-
ゴルフ初心者必見|失敗しない中古クラブセットの選び方(男性向け)
-
初心者必見|中古パターで失敗しない選び方
-
初心者必見|失敗しないアイアンセットの選び方とおすすめ構成
-
ゴルフ女子必見!初心者におすすめの中古クラブセットとは?
-
ゴルフ初心者向け|軽いスチールシャフトを選ぶと上達が早くなる理由